Friday, February 10, 2006

映画―「ALWAYS三丁目の夕日」

テレビで映画の宣伝を見た時からずっと見たかった。
先日研究室の友人にも薦められた。
やっと論文の作業から解放されたし、映画の最終上演の前に見に行ってきた。

昭和33年(東京タワーが完成したその年)東京下町の夕日町三丁目を
舞台にした物語だからなのか、観客の9割が60代のおじさん、おばさんだった。
友人の話の通り、涙を催す映画だった。
タオルを使わなかったけど、ティッシュを数枚使っちゃった。
上演会場で涙ながら映画を見ていたのはわたしだけではなく、
隣の隣のおじさんも、
右後のおばさんも、
あと、
前の前の列の誰かも

わたしも昭和生まれだから、昭和の雰囲気が好きなんだ。
映画に出てきた風景や場面は、自分が経験したものよりやや昔のことなんだけど、
誰の家でも鍵をかけず、扉が開いたまま普通に暮らしていて、
単純で、温かくて、人情も活気も溢れる下町の雰囲気が
幼い頃の記憶と重なった部分があるから、
わたしも少し懐かしく見ていた。

この映画を見てて、穏やかな気分になった。

最後に、
あの鈴木オートの社長が乗ってたややボロボロの青い小さな車は
とってもかわいかった!
できたら、一度くらい乗ってみたいかも。

Thursday, February 02, 2006

尊重



わたしは現在大学の寮に住んでいる。
今日の昼過ぎに、わたしは部屋でお昼を済ませ、ベッドの隅っこでまったりしてテレビを見てるとき、
突然、ドアがトントンと叩かれた。

「え?誰なの?」と思って、すぐに立ち上がってドアに向かった。

その次の瞬間、ドアの鍵がガチャンと開けられた!
ドアの内側にチェーンが掛かってるため、入られてしまうことはなかった。

(キャー、なんなの?!)

ドアの穴から覗いてみると、作業服を着てる人が居た。
ドアを開けて、尋ねてみたら、なんと火災探知機の点検をしにきたと言う。寮の関係者も一緒だった。
しばらく待たせて、干してある服などを軽く片付けてから、再びドアを開け、点検をしてもらった。

点検作業は3分ほどで終了したけど、
さっき勝手にドアを開けた寮の関係者の乱暴かつ非礼な行為に
とても不愉快に感じた。

確かに、ノックはした。
しかし、何も声を出さずに、わたしの返事も待たずに、すぐに管理用の鍵でドアを開けた。
それはおかしいじゃないか?!

人の私領域に立ち入る時に、
「ごめんください」
「失礼します」
とかを言うべきじゃないでしょうか?!
しかも、わたしが部屋の中に居ると分かった時に、一言も謝らなかった。

もし、その時、ドアのチェーンが掛からなくて、わたしがちょうど着替えていたら?
もし、わたしはちょうどお風呂を上げって、バスルームから出ていたら?
もし、わたしはまだ寝ていたら?

これって、プライバシーの侵害にならないでしょうか?

大学の寮とはいえ、住んでる人のことを尊重すべきではないでしょうか?
点検などといった必要な行事としても、部屋の中に人が居るかどうかを確認してから、鍵を開けるべきではないでしょうか?

わたしは、その後、すぐ出かけて学校に向かおうとしたが、一階の入り口の脇にあった掲示板に張ってある点検の知らせを見た。
掲示はしてあるが、わたしは最近たいへん忙しくて、帰りはいつも夜中だから、全然気付かなかった。
(昔、個人のポストにも知らせを配布されたりしたけどね!)
掲示を見なかったわたしには悪いところがあった。
ただし、知らせに書かれた文書にはまた腹が立った。

なぜなら、「...その時、それぞれの部屋に入るので、貴重品などを十分に気を付けてください」という言葉が注意事項を示すような赤字で書かれていたから。

大切なのは貴重品か?!
寮に住んでるわたしたちはみんな点検の作業員や寮の関係者を泥棒扱いしてないでしょ。
大切なのは、人間としてお互いの尊重だと思う。
わたしは、点検作業を行う人の仕事を尊重し、人格を信用したい。
だから、ここに住んでいるわたしのプライバシーも尊重してほしい。

こんな心のない寮に長く住む気がないと、わたしは思う。